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7月3日、上映&公開討論会開催!

新宿のロフトプラスワンで、上映&公開討論会を開催します!

いよいよ7月3日から映画「ザ・コーヴ」が全国公開されます。
公開初日となるこの日、各映画館がどんな状況か、ネットなどでつないでお知らせします。また本編を上映し、それを踏まえて、この映画をめぐって何が問題になったのか議論します。

【会場】新宿ロフトプラスワン
※2年前の映画「靖国」上映中止事件の時も、関東の主要右翼団体を集めて上映会と討論会を実施した、記念の場所です。

開場18時
●第1部 「ザ・コーヴ」公開をめぐる現状 ~19時半
鈴木邦男 (一水会顧問)
綿井健陽 (映像ジャーナリスト/『Little Birds -イラク戦火の家族たち-』他)
安岡卓治 (映画プロデューサー/『ゆきゆきて、神軍』『A』他)
司会:篠田博之 (月刊『創』編集長)
※東京、横浜、大阪などの映画館で「ザ・コーヴ」が劇場公開されており、現地和歌山や映画館とロフトプラスワンをネットでつなぎ、観終わった観客へのインタビューなど反響を見て、議論します。

●映画上映 19時45分~ (90分)

●第2部 21時半~ 上映中止騒動と「表現の自由」
鈴木邦男 (一水会顧問)
針谷大輔 (統一戦線義勇軍議長)
安岡卓治 (映画プロデューサー)
他、出演者交渉中
司会:篠田博之 (月刊『創』編集長)
※右翼の人たちをまじえて、一連の上映中止騒動、抗議をめぐる状況など議論します。

終演:22時半 (予定)

前売¥1500 / 当日¥1800
(映画鑑賞代含む。会場でのドリンク代は別)

※前売りはローソンチケットで発売中【Lコード:38759】

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7月3日「ザ・コーヴ」一斉公開を前に激しい動き

 映画は7月3日から東京・横浜・大阪・京都など各地で上映が始まるが、それぞれの劇場周辺では緊迫の空気が強まっている。
6月24日までに映画館への街宣抗議に対して裁判所が禁止命令の仮処分が出されたことが25日に一斉に報道されたが、これに挑戦するかのように26日、「主権回復を目指す会」が横浜ニューテアトルの長谷川支配人の自宅に朝、街宣抗議を行った。その後、劇場にも訪れたが、警察が駆け付けるや去っていったという。この支配人自宅への街宣については、いくら何でもひどいという声が広がっているのだが、意に介さないのか本日30日も朝8時に支配人自宅へ街宣抗議が行われた。3日の全国上映を前に、攻撃する側もほとんど何でもありの状況になっている。
また6月27日には、予告のあった在特会の街宣が京都シネマに対して行われた。このところ警察も警備を強めているようで、この日は25~26人の抗議部隊に対して警察は40人も出動した。7月3日は各劇場とも厳戒態勢の中での上映ということになりそうだ。

右翼街宣車も登場、激しい攻防戦

*お知らせ*
6月21日に弁護士会館で行われたシンポジウムの動画がアップされました。(→こちら
=========================================



「ザ・コーヴ」の上映予定映画館が21日に発表されたところ、全国的に激励の電話がかかり、映画館も意を強くしています。
ただ、それとともに右翼からの攻撃も拡大しています。大きな社会問題になったために、新たに名乗りをあげる既存右翼団体が出てきたわけです。

横浜ニューテアトルには、21日に続いて22・23日と街宣車が押し掛けました。
特に最終日の23日は街宣車も4台に増え、3時間以上にわたって街宣が行われました。
「主権回復を目指す会」とは明らかに違う、いわゆる街宣右翼団体です。

またフォーラム仙台にも街宣車が訪れるとともに、大日本独立抜刀隊という団体が戦闘服で抗議に来ました。

こんなふうに既存右翼も動き出したのは、この騒動が大きくなって次のステップに移ったためでしょう。局面が少し変わったといえるかもしれません。

「主権回復を目指す会」は、23日は、グーグルに続いて、イメージフォーラムで街宣を行いました。
せっかく東京の映画館を潰したのに、また新たに手を上げた映画館があるということで、真っ先に潰そうとしたのでしょう。

こうした動きに対して、配給会社や映画館側は、仮処分など法的措置を次々と打っていく予定です。いよいよ攻防戦は正念場に入ったといえましょう。

上映を守るには、世論がどこまで動くかにかかっています。

横浜ニューテアトルのある横浜では、「ザ・コーヴ」上映を支持する会・横浜が立ち上がり、署名運動を始めています。とくに横浜地元の市民の人たちは、ぜひ協力してください。
(署名のフォーマットはこちらにあります。)

新聞が次々と社説で論評。大きな社会問題に。

この間、新聞が「ザ・コーヴ」上映中止問題を社説で取り上げています。社説は、あまり読まれない欄ではありますが、その新聞社の「社論」に関わるもので、社説で取り上げるというのは、新聞社としてこの問題に見解を表明したことになります。その意味で、朝日、東京、毎日、読売と次々と社説で論評を行っていることは、この上映中止問題が大きな社会問題になりつつあることの象徴といえます。主な社説は次の通り。

●朝日新聞6月14日社説「ザ・コーヴ中止 自由社会は見過ごせない」
 書き出しは「言論や表現の自由にとって、深刻な事態がまた起こった」。末尾はこうだ。「上映の『自粛』が続くことは、日本は自由社会を自任するなら恥ずべき事態である。上映館を孤立させないよう声をあげていきたい。」

●毎日新聞6月21日社説「映画『ザ・コーヴ』上映中止を憂慮する」
 書き出しは「自由な作品表現とそれを鑑賞する権利は、言論・表現の自由の核心である。今、それが憂慮すべき事態になっている」。末尾には「警察当局には、現状を把握したうえで必要ならばきちんと取り締まるよう求めたい」と、警察の取り締まりを求める一文もついている。 

●東京新聞6月21日社説「イルカ漁映画 議論はまず見てから」
 冒頭のリードはこうだ。「公的機関はもとより市民一人ひとりにも、『表現の自由』を支え、守り抜く責務がある」。そして末尾は格調高くこう締めている。「『私は君の意見には反対だ。しかし、君がそれを主張する権利は命をかけても守ろう』――十八世紀の思想家ボルテールの言葉をかみしめたい。」

●読売新聞6月22日社説「イルカ漁映画 問題あっても妨害は許されぬ」
 書き出しは「言論・表現の自由は、民主主義社会の基本だ。威圧的な抗議活動などで映画の上映を妨害することは許されない」。文中では「盗撮は隠しようもなく、手法に問題があったのは事実だろう」と作品への厳しい指摘もしつつ、「内容に問題があるというなら、上映された作品を見て、それから批判すべきであろう」と主張。
 
このほか、社説とは別に毎日新聞が6月21日付紙面に掲げた「大学にも波及 続く萎縮の連鎖」は深く詳しい良い記事だ。明治大学などの上映自粛の経緯にも詳しく触れ、和歌山太地町の地元の声も丹念に拾っている。

6月21日、弁護士会館でシンポジウム開催

tuika-minisize.jpg

6月21日、午後5時半から7時半まで、弁護士会館で「ザ・コーヴ」をめぐるシンポジウムが開かれました。
主催は東京弁護士会、第一東京弁護士会、第二東京弁護士会。日弁連会長談話も発表されたし、これは弁護士会が全体でこの問題に取り組んだということを意味します。
最初に配給会社から、7月3日からの上映を予定している劇場が発表されました(こちら)。

2館の上映中止で全滅した東京で、新たにイメージフォーラムが名乗り出て、再び全国公開の体制ができたことがポイントです。
続いて、地方から会場に駆けつけた大阪、京都、名古屋、仙台などの上映予定館の支配人が現状説明。こんなふうに映画館が直接マスコミに出て発言するというのは、映画「靖国」の時にはないことでした。

ただ残念なのは、今攻防戦の焦点になっている横浜ニューテアトルの長谷川支配人が来れなかったこと。
実はこの日、同館には新たな右翼団体の街宣車が街宣抗議を行っていました。これまでの「主権回復を目指す会」でなく、既存の街宣右翼です。今回の騒動で初めて既存の右翼団体が街宣に乗り出したわけで、これは新たな局面といえます。
前半は映画館の話を中心に展開し、その後「ニコニコ動画」の生放送に出演するために退場した鈴木邦男さんに代わって、後半、田原総一朗、崔洋一という論客が登場。「その前に、上映の情報に関して質問があれば」と会場に質問をふったところ、最初に勢いよく手をあげた最前列の男性。「映画評論家の前田です」と名乗って、演説をぶったのが、「ザ・コーヴ」とシーシェパードの関係。収入が同会に流れているとか、右派団体がこの間主張していることを、客観的事実であるかに話すので、「それは配給会社が違うと言ってるのだから事実を確認してからにしては?」と司会の篠田から注意。でも、後でこの映画評論家の人に話しかけたら、出した名刺が何と「チャンネル桜」。うーん、チャンネル桜だとわかったら、皆がそういう立場からの質問だとわかって聞けたのに、それって名乗ったことになってないのでは?
 
でも、この人を指したのは、前半の司会を務めた日隅弁護士なのですが、日隅さんは映画「靖国」の制作側の弁護人で、チャンネル桜は最も激しくこの映画を攻めたところだから、両者は敵味方。それをそうと知らずに真っ先に指名しちゃったというのが、考えてみれば可笑しい。ああ、あれはチャンネル桜だよ、と気づいていたのは崔さんだけなのでした。

後半は、ほとんど田原さんと崔さんのかけあいでしたが、これが面白い!
集まったマスコミ関係者にだけ聞かせるのではもったいないやりとりだったので、22日夜から「ザ・ジャーナル」などのサイトで録画放映することにしました。でも、後で聞いたら、現場でニコニコ動画がネット中継していたとか。生中継は構わないけど、一言、言っておいてほしい。このシンポは、NHK、TBS、テレビ朝日など地上波から海外メディアまで様々なところが取材していたのですが、そのなかでネット系メディアも来るのが今や当たり前の光景となりました。

なお、このシンポの場で、映画演劇労働組合連合会がその日発表した声明を読み上げ、横浜地元メディアが「『ザ・コーヴ』上映を支持する会・横浜」を発足させたことを発表しました。
『創』が呼びかけた緊急アピールの賛同者も、今度「『ザ・コーヴ』上映を支持する会」と名乗ることにしました。上映予定の各地にこの会を立ち上げ、地元の市民や文化人が映画館を支えるという体制を作っていけたら、と思います。「支持する会・横浜」は、今後賛同者を募り、7月3日までに正式に発表したいとのことです。

シンポの中で田原さんから「上映妨害をしている人たちも呼んでぜひ討論会をすべきだ。それをやるなら僕も出席する」という発言が何度もありました。7月3日の公開日の夜に、新宿ロフトプラスワンで上映とトークを予定しており、そこをそういう場にするという案も浮上していますが、これはなかなか簡単なことでないので、検討のうえ改めて告知します(上映とトーク自体行うことは既に決定/詳細はロフトプラスワンHPで)。

終了後、飲み屋で崔監督や石坂啓さんらと痛飲。
崔監督は「僕はこういう集会はほとんど出ないことにしているんだけど、映画の上映中止だけは許せないから出てきた」と言っていました。


21niti


おすすめ記事・番組

上映中止など個別に動きについてはその都度各紙が報じています。
YAHOO!にはそれらをまとめたスレッドもあります(こちら)。
それ以外に、必読のお勧め記事といえば……

朝日新聞 6月4日「上映予定の1館 抗議予告で中止」
→抗議している団体についての説明が詳しい。

朝日新聞 6月5日夕刊「『ザ・コーヴ』中止騒動」
→問題点を指摘したわかりやすい記事。関西では10日に掲載。

毎日新聞 6月5日「抗議予告で上映中止次々」
→問題が表現の萎縮であるという点をよく衝いた記事。

読売新聞 6月8日「映画監督ら反対声明」
→緊急アピールの内容を詳しく報道。

東京新聞 6月11日「『表現の自由』めぐり活発な論議」
→9日の集会を詳しく報道。

朝日新聞 6月14日社説「ザ・コーヴ中止 自由社会は見過ごせない」
→問題の本質をわかりやすくまとめている。

TBS「ニュース23X」 6月15日特集 
→映像を使って非常に分かりやすく今回の事態をまとめている。

ぜひご参照ください。

「ザ・コーヴ」について言論人たちの見解

・鈴木邦男さん http://kunyon.com/index.html
・藤原新也さん http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php
・森達也さん http://opinion.infoseek.co.jp/article/848
・綿井健陽さん http://watai.blog.so-net.ne.jp/

そのほか、「ザ・コーヴ」公式サイトには、大谷昭宏さん、東浩紀さんなどの、賛否両論のコメントが掲載されています。

6月12日、上映予定の横浜映画館前で抗議団と鈴木邦男さんが激突!

yokohama
↑一人で抗議団体に立ち向かう鈴木さん(中央後姿)/手前に立っているのは長谷川支配人

6月12日午後1時過ぎ
映画館「横浜ニューテアトル」前で「主権回復を目指す会」など約30人の右派グループが横断幕や日の丸を掲げ、街宣を行いました。
東京の2館が上映中止を決めて首都圏での上映予定はこの横浜だけになったため、ここが攻防戦の最前線になったのです。

この映画館は2年前、映画「靖国」の上映中止事件の時も右翼の街宣を30回も受けて陥落、中止に至ったところ。支配人の長谷川さんはそれを後悔し、今回は絶対に上映をやめないと言明しています。
「ザ・コーヴ」上映予定といっても何週間も先の話で、この日は全く関係ない映画が上映中。午前の回を見終わって出てきたお客さんたちは、出入り口の光景を見てびっくりしたようです。危険も予想されるため、入り口はシャッターが降ろされ、午後の回のお客が入る都度シャッターがあげられるというとんでもない状況で、これは明らかに営業妨害です。

右派団体が演説を始めてすぐに、鈴木邦男さんがそのグループに向かっていったのですが、取材に来ていたマスコミを含めてそこに大勢が殺到し、もみあい状態に。警官隊の指揮者が指示を出して、待機していた部隊もそこに突進し、一瞬騒然となりました。
鈴木さんは「君たちのやっているのは、ただの弱い者いじめの営業妨害じゃないか」などと叫んだのですが、何せ相手は大音量のスピーカーを使っており、「鈴木邦男帰れー」などと大声で叫ぶために、議論にならず。鈴木さんは「堂々と出てきて、ここで1対1で論争しようじゃないか」とも呼びかけましたが、右派団体は聞く耳を貸さず大音量でシュプレヒコール。興奮して「鈴木邦男は朝鮮に帰れー」とか、わけのわからないことを叫ぶ人もいました。鈴木さんも右翼、相手も右翼で、この衝突、周囲の人には事情がわからなかったと思います。

鈴木さんは警察の制止もあって、一時、車道の反対側に引き上げましたが、街宣行動の間に何度もその隊列に向かっていき、そのつど警官隊が割って入る緊迫した状況となりました。映画館の前の車道をはさんで片側が日の丸を掲げた右派団体、映画館側の歩道には、マスコミや映画関係者、市民などがやはり30人くらい群がり、まさに対峙状態。その映画館側の真ん中に毅然として立っていたのが長谷川支配人でした。こちら側にもマイクがあれば車道をはさんで議論ができたのですが、何せ大音量のマイクが右派団体側だけにあるという状態で、彼らは一方的に自分たちの主張を演説するばかり。

ただ、市民の中には、無言で「恥ずべきは上映妨害」などと書いたボードを掲げている人がおり、これがなかなか効果をあげていました。後で聞くと、その男性の掲げたボードを隣の女性が一緒に支えてくれたとのこと。こういう市民の無言の抗議がもっと目に見える形で広がっていくことが、この騒動の根本的解決の道です。もともと抗議している右派団体だって街宣の動員が30人、電話で映画館に抗議しているのも恐らく10人くらいで、同じ人が1日に何回もかけているのです。わずか30人くらいの抗議で次々と上映が中止になっていくのは、めんどうなことを避けたいという空気がこの日本を支配しているからで、最初に中止を決めた映画館は、街宣を受けたからでなく、その街宣予告におびえて上映をやめてしまったわけです。もっとも、この中止を決めた映画館には、その後、「なぜ中止したのか」と抗議する電話がたくさんかかっているようですが。

この12日の街宣の模様は、16日のTBS「ニュース23X」が報道していましたが、この間の経緯を大変わかりやすくまとめていました。上映中止をめぐる報道は、朝日新聞とNHKがリードしていましたが、このTBSの取り組みもなかなかのものでした。ちなみに朝日新聞は14日の社説でもこの問題を取り上げていましたが、これも非常にポイントをよくついた社説でした。右派団体側はこれに抗議するとして16日に朝日新聞本社前で街宣を敢行。この日は代々木で行われた映画の主役リック・オバリーの講演会にも街宣がかけられたし、右派団体側も今が正念場として活発に動いています。(文責・篠田博之)

yokohama02.jpg yokohama03.jpg yokohama04.jpg
写真上 鈴木さんが論争を呼びかける
写真中 一時現場は混乱に陥った
写真下 市民がボードを掲げて上映妨害に抗議



『ザ・コーヴ』上映会+シンポジウム アンケート結果

6月9日の上映会で、映画「ザ・コーヴ」を見た人たちの感想を、会場アンケートから転載します。500人分全てを紹介することはできないので割愛させていただいたものもあることをご了承ください。

●45歳 男性 アルバイト
主張している考え(思想)はほとんど賛成できます。でも作品としてはアカデミー賞を取るほどには優れていると思わなかった。よかったのはあの監督(主人公)の生きざまがよく描かれていて感動的でした。
まずやはり見るべきです。見てから判断するべきです。映画館事情がよくわかりました。

●22歳 男性 学生
「火のないところに煙はたたない」。実際、イルカが殺されている映像を見たときは衝撃を受けた。また、水銀値が2000ppmも含んでいることには驚いた。事実がどうあるにせよ、もっと徹底した数値の追い込みをするべきだ。公に公開するべきだと私は考える。

●48歳 女性 自営業・学生
この映画は絶対にお蔵入りさせてはいけません!オバリー氏曰く憲法21条でうたわれているように誰もが作品を見る自由があります。森さんが自由には見せたくないというのもあるとはおっしゃっていますが、暴力の介入は許せない。まずは見てから議論しようよ!そしてその場は与えられるべきです。

●38歳 男性 会社員 
ドキュメンタリー映画としてはよくできていると思うが、単純に不快感は残った(手法として)ここまで徹底的に撮影したのはすごいと思う。言われていたほどショッキングではなかった。
まず見てから賛否両論戦わせるべきだと思います。この手の自主規制はもうやめてほしいし、レベル低いと思いました。

●29歳 女性 パート
イルカ漁のことは初めて知りました。日本の人たちにこの映画を見てもらうべきだと思います。まずは知ることから始まると思うからです。そしてそれぞれするべきか、どうあるべきか自分で考えること。私はやはりイルカがかわいそうなので反対派になると思います。イルカは知能が高い動物なので、そのイルカを殺すということは人間を殺す、ということと同じだと私は思います。生活のため、お金のため、自分のために人間を殺してもいいのか。

●28歳 女性 会社員
28年生きてきて、このような話をはじめて知りました。たくさんの問題を抱えた作品ではありますが、ゲストの方々の話でもありましたように、観たうえで初めて議論ができるものであり、そこでこの映画を本当に反日と考える人がどれだけいるのか。私は「反日」の映画ではないと感じました。

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6月9日夜、〈映画「ザ・コーヴ」上映とシンポジウム〉報告

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かなり疲れましたが、6月9日夜、〈映画「ザ・コーヴ」上映とシンポジウム〉、盛況のうちに無事終了しました。
ちょうど上映中止騒動が報道された直後とあって、7日から問い合わせが殺到。あっという間に定員を超えてしまい、9日には参加希望の問い合わせにはほとんどお断りの返事をすることになりました。

夕方6時、いよいよ開場。会場の座席は550ですが、前売券購入者400人と予約のあった報道関係者に入場してもらって、さて残った当日席の数はとみると、何と16席! その時点で会館前には当日券を求めて100人以上の長蛇の列でしたから一瞬めまいがする思いでした。いったいどうすんの?という感じでしたが、会館側にお願いし、客席には入れないがロビーでモニターを見てもらうだけならあと30人OK、と許可を得ました(でも混乱していて結果的に60人くらいがロビーに入ったようですが)。

モニターといっても音声は聞き取りにくいし、気の毒でした。帰ってもらった人はもっと気の毒で、ぜひ次回上映会をやる時はその人たちを優先したいと思いましたが、準備不足でその人たちの連絡先を聞いておくこともできず。まことに申し訳ありませんでした。
定員オーバーの来場者をどうするか、数十人も訪れたマスコミ取材にどう対応するかなど、それだけでも大変なのに、もうひとつ大変だったのは、当日、上映中止を叫ぶ人たちが抗議行動や集会妨害に出る可能性があったことでした。自販機を使用不可にしたり、会場スタッフを多数用意したり、警備態勢をとったのですが、これが結構大変でした。映画館の場合も、たぶんこういうことが大変で上映中止してしまうのでしょう。だって最悪の事態を想定していくと際限なく警備態勢をとらないといけないわけですから。
今回の集会も、急きょ、サプライズゲストで「ザ・コーヴ」の主役・リック・オバリーさんに登場してもらったのですが、楽屋への出入りの時など緊張しました。

で、上映中止を叫ぶ右派の人たちですが、結局、やってきたのは3人でした(最初からそうとわかっていれば警備態勢もやりやすかったのですが)。
うち2人は前売り券を買っていて入りましたが、1人は当日券希望で結局入れず。入場したうちの1人が上映中止を訴えるビラをまきました。言論戦でくる限りは抗議の自由も認めるのが筋ですから、話しあいをしたうえでビラまきは許容し、その代わり暴力的なことはやめてほしいと要請。ビラはかなりさばけたようで、途中で刷り増しのコピーをしに行ったりしていたので、おいおいと思いましたが(笑)。

映画を上映した後、休憩をはさんで8時50分から第2部。パネラーである森達也、綿井健陽、坂野正人、鈴木邦男、野中章弘各氏が並びました。
冒頭に配給会社のアン・プラグドの加藤社長から経過説明を受けた後、突如、ゲストとしてオバリーさんを呼ぶと会場はおーっという歓声。今見たばかりの映画の主役が突然舞台に登場するということだからかなりサプライズだったはずです。で、オバリーさんは、上映中止は残念だという説明の後、持っていたフリップのようなものを掲げました。それには憲法21条の「表現の自由」の条文が書かれていたんです。で、彼は、日本は憲法で表現の自由が保証されているはずだ、と発言。私自身は隣で聞いていて、外国の人に憲法を説諭されるというこの光景が、日本の表現をめぐる情けない状況を象徴しているようで、ちょっとショックでしたね。

さて次に森さんから順に発言してもらいました。綿井さんは前日まで和歌山県太地町に行っていたので、現地の様子を報告してくれました。坂野さんは、日本版の上映に大量にモザイクがかかっていることについての疑問を提示。鈴木さんは、こんなふうに映画を上映中止に追い込むことこそ「反日」じゃないか、と主張しました。それぞれの発言内容については、文字で書くよりも、実際に動画を見てもらった方がよいので、ぜひそちらをご覧ください。
前半はこちら
後半はこちら

終了は9時35分頃。
シンポの時間が短かったのが残念で、その割には司会がしゃべりすぎたという声が多かったので反省。
撤収に入ってからも、舞台ではパネラーに個別のインタビューが行われ、去っていくお客にもテレビや新聞のインタビューが行われるなど、会場は異様な熱気。全員が退出したのは10時頃でした。

その後、打ち上げ会場へ行くと、大勢の人が来てくれていて、まだ熱気が続いていたのですが、驚いたのは、会場に入っていた右派2人が来ていたこと。おいおいと思いましたが、まあ来てしまったから仕方なく、上映中止要求の右翼の人たちと一緒に打ち上げで酒を飲むという、まさに「ありえなーい」光景でした(笑)。

配給会社の加藤社長がたまたま打ち上げに出席できなかったので良かったですが、来ていたらどうなったか。だってあれだけ激しく対立している両者がいくら酒の席といっても和気あいあいというわけにはいかなかったでしょう。

鈴木邦男さんもまじえて右翼の人たちと議論というのは、これはこれで楽しかったのですが、ただ本当はそこで集会の総括や今後の予定を話しあおうと思っていたのに、それができず。トホホ。鈴木さんは、ぜひ今度、右翼との議論をやって『創』に載せよう!と盛り上がってました。

翌日、朝日新聞や東京新聞がこのシンポを報道、ネット系でも取り上げられていました。
特にNHKが朝7時のニュースで報道したのは反響絶大。11日にも東京新聞を始め、取り上げられるようです。
シンポ当日の会場アンケートでも、中止騒動の現実を会場に来るまで詳しく知らなかったという人が結構いましたから、議論はまだ始まったばかりです。
さて中止騒動の行方はというと、全国の映画館への電話攻勢はいまだにやまず。しかも6月12日に横浜のニューテアトルに街宣をかけるという予告がさきほどアップ(こちら)。東京の2館はこの予告におびえて上映中止を決めたのですが、上映予定の映画館にとってはいよいよ緊迫。まさに正念場です。

言論報道機関がどれだけ報道や論評を行い、世論が高まるかが恐らく流れを決めるのだと思います。この1週間が勝負どころです。

(文責・篠田博之)

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